何をしても汗をかくこれからの季節。実は夏バテが原因で太りやすい季節なのだということをご存じですか?
夏は痩せるというイメージは実は間違い?
夏になると汗をたくさんかくので、いつもよりもエネルギーを多く使っている感覚がありますよね? さらに暑さで食欲が落ちることも多いため、より『痩せる』というイメージが強くなり、いつもよりも痩せやすいと思っている人も多いのではないでしょうか?
でも実はそうではないのです。

夏に太ってしまった経験の有無を調べるアンケートでは、全体では、41.6%、男性は37.2%が「ある」と回答しました。女性は男性と比較して8.8ポイント高く46.0%に経験が「ある」ことがわかりました。女性の約半数は夏に太ってしまった経験があることになります。
夏にかいている汗は、体温調節のためのもので、水分を毛穴から出しからだの表面を外気で冷やそうとしているだけのもの。そのため、実はほとんどカロリーを消費していないのです。しかも、この時期は少し動くだけでも汗をかいてしまうので、いつもよりも動かなくなる人も多いのだとか。そうなると、知らないうちに運動不足になってしまうことも。
また、体温を維持するエネルギーは、基礎代謝として使われるエネルギーの中で最も大きいといわれていますが、夏場はあまりその熱を作る必要がないので、どうしても基礎代謝が下がってしまいます。そのため夏場に他の季節と同じような食事や運動を続けていると、カロリー消費量が少ないことから太りやすくなると考えられているのです。
さらに注意したいのは、体温調節の汗はかけばかくほど太りやすくなる、ということです。発汗と引き替えに失われてしまう栄養素があり、運動を伴わない汗を多くかくと、糖質・脂質・タンパク質といった栄養素をただの脂肪として溜め込んでしまうため、太りやすくなってしまいます。
- 運動習慣がない
- 冷え性だ
- 入浴時はシャワーのみ
- 冷房の効いた場所で過ごすことが多い
- 寝る前にテレビやスマホなどを見ることが多い
- 高カロリーな食事を摂ることが多い
- アイスクリームやかき氷、冷たい飲み物などをよく摂る
- 食事を抜いたり、食べるものが偏ったりする
当てはまる項目が多ければ多いほど、夏太りしやすい体質になっています。 まずは一つずつ改善していきましょう!
夏太りを引き起こす原因とは?
夏太りの原因となるのは、
❶基礎代謝の低下 ❷自律神経の乱れ ❸食生活の乱れ
この3つが主な原因と考えられています。
❶については先ほど詳しくご説明しましたが、それ以外にも二つの大きな要因があるのです。 ❷にあげている自律神経の乱れについては、冷房の効いた室内と屋外を行き来したり、暑くてなかなか寝付けないことで自律神経のバランスが崩れやすくなり、結果、体調や代謝が悪くなることで脂肪が燃焼されにくくなってしまう状態。
また、❸の食生活の乱れについては、自律神経の乱れからくる食欲不振で欠食してしまう人などもいるため、栄養に偏りがでて余計に体調が悪くなり悪循環になるのです。また、人によっては、糖分を含む飲み物や、味の濃い、刺激が強い料理を食べたくなることが増えます。特に、夏の暑さを乗り越えようとスタミナ料理や辛い料理といった油っぽいものが食べたくなる方は注意が必要です。

夏に増える行動や習慣として最も回答が多かったのは、「糖分を含む飲み物・食べ物の摂取が増える」で、約6割の人が回答するという結果に。またこのグラフから、約3人に1人は運動不足・カロリー過多などの太りやすい行動・習慣が増えていることがわかります。
夏太りを防ぐためにやりたい3つの習慣
- 適度な運動
日中の暑い時間帯をさけて、朝や夕方などこまめにからだを動かして代謝を上げましょう! 日常生活の中では、なるべく階段を利用したり、仕事の合間に軽いストレッチをするなどのちょっとしたことで良いので、少しづつ取り入れ運動量を増やすことが大切です。 - 入浴時、湯船に浸かる
湯船につかることで代謝が上がるだけでなく、自律神経も整うので、できるだけシャワーのみで終わらせないようにしましょう。 普段よりぬるめのお湯(38~40℃くらい)で良いので、10分〜15分程度じんわりと汗が出てくるくらいまでゆっくり浸かりましょう。 - ノンオイル料理を増やす
胃腸が疲れやすいこの時期は、レンジで加熱したり・煮る・蒸すといった調理方法で余分な油をカットすることで胃腸に負担がかかりにくくなります。 また、炒めたり焼いたりしたい場合には、フライパンに専用のアルミホイルを敷くなどすると、余分な油をひかなくて済みます。
上記を参考に生活習慣を見直して、夏太りしにくいカラダ作りを目指しましょう!