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本のこと

子どもへのまなざし。

先日の出張の際に本を読んでから、すっかり本モードの僕です。

今年は晴耕雨読、正にそんな年にしたいと思っています。

奥さんが図書館からよく借りてくる「暮らしの手帳」という雑誌の中に「佐々木先生の子育ての基本100」のようなコーナーが掲載してある号があり、その言葉一つ一つが本当に身に染みてくる素晴らしい言葉たちで、ずっとこの方の存在が気になっていました。

そして、この本のページを開いた瞬間に、見事にハマりました!まだ、読書途中ですが、本当に素晴らしい本です。ぜひ、男性にも読んでもらいたい本です(挿絵は『ぐりとぐら』の山脇百合子さん)。

子どもへのまなざし
児童精神科医 佐々木正美著 福音館書店 1700円

20140126-10

以下、抜粋。

『自分のやりたいことがいっぱいある親たち』

現代の若い両親は、子どもに目を向けてあげることが、できなくなりつつあります。それは、なぜかといいますと、今日の日本の風潮のなかで、ずっと若いときから、親自身が自分の楽しみを生活の中心にするという習慣が身についているからです。ですから、子どもが生まれたとしても、日常の関心は、子どもが求めているほど育児には向かないで、自分の興味とか趣味に向かってしまいがちです。貧しい時代には、貧しさのために、自分の生活、自分の希望を抑制して家庭のためにとか、地域社会のためにとか、村のため町のために、なにかをするということがありました。ですから、自分の子どものために、あるいはだれかのために、親自身の希望などをおさえることや、がまんするということは、すでに社会のなかで自然に学習できていたと思います。

・・・(割愛)

「仕事をして疲れているのに、そんなこといわないで」、「ご飯をつくってあげる、お風呂をたてる、これでせいいっぱいやっているのだから」、あるいは、「洗濯までしてやっているでしょう」と、親の気持ちもだんだん、すさむようなことになっていくでしょう。

・・・・(割愛)

ですから、現代の子どもは少なくとも、親が自分自身の希望を生活の中心にするようになった分だけ、子どもはスポイルされるわけです。その分をだれかがどこかで、おぎなってあげなければ、ゆがんだまま大きくなっていく、こういうことになっているのです。

この先の「では、どうしたら?」というのは、この本を読めば見えてくるようになります。とても身近なテーマで佐々木先生(男性)は、やさしく、しなやかに、丁寧に、言葉を正確にチョイスしながら、この本をお作りになったことが、手に取るように分かります。

僕は、女性ではありませんから、出産の喜びや痛みも直接的に味わうことはできませんし、本当のお母さんにはなれません。また、「育児は全て、奥さんがやるべきだ」とか、そういうことも一切思っていません。

僕は、父親として、家族の一員として、出産も育児も、男性なりに楽しみたいし、苦しみたいし、共に乗り越えて行きたいし、できるだけ関わりたいと思っています。

このような本を読んだり、人生の先輩方の話を聞いていると、『幼少期こそ親が寄り添ってあげる一番大切な時期である』『三つ子の魂百までも』ということをおっしゃっていますが、僕ら夫婦は正にその教えを信じて日々実践しています。

育児に、男も女も無いと思うのです。

ぜひ、男性の皆様にも、そして、これから育児を迎えるご夫婦に読んでいただきたい本です。

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