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移住のこと

移住について。

僕ら家族は約3年半前の2011年7月にここ南伊豆に湘南(藤沢市)から移住してきました。

最初の9ヶ月間は緊急雇用という形で林業事業体の仕事に就きました。

その後、湘南で事業をしていたものを南伊豆仕様に形を変え、環境教育事業を始めました。

移住してからの約2年半が、家族にとっては、とても厳しく、過酷な挑戦でした。

◎9ヶ月間:林業作業員
◎10ヶ月目~2年半:環境教育事業(夏の時期/シュノーケリング&磯観察のガイド、クワガタ捕り&ブルーベリー狩り体験のガイド、春・秋の時期/サーフィン体験やハイキングなどのガイド、その他/講師・講演など)

この2年半が本当にきつかったです。

20150106

正直なところ、最初の9ヶ月間の林業の仕事は、雨が降れば当然現場は動かない訳で、そうなると仕事がありません。つまり、日当が出ないのです。日当も1日1万円にもなりませんでした。

ですから、1ヶ月のうち、現場に出れたのは20日ほどでしたから、税金が引かれ、手取りで15万円に手が届かない月がほとんどでした。

ですから、我が家は毎月貯金を少しずつ削る生活を日々送っていました。

結婚当初から「子どもは3人欲しいなぁ」と思っていましたし、「このままでは子どもを3人も養ってはいけない!」とそう思っていましたから、緊急雇用の契約が切れる9ヶ月間で林業の仕事を終え、新たに起業することを決めていました。

もちろん、僕の夢や移住した理由などを仕事の合間に親方にも少しずつ話していましたから、親方もそのことを承諾してくれました。

林業の仕事をしながら、毎晩、毎朝、眠い目をこすって、新たに起こす事業のホームページの制作や情報収集、集客の方法、そのためのブログの更新などを必死になってやりました(子育てもとても大変な時期で本当に四苦八苦していました)。

ですが、ネイチャーガイドの仕事を始めた初年度、2年目と伸び悩み、ようやく3年目の昨年に結果が出てきたという感触です。

実に3年掛かりました。

ですが、この3年で、ある程度軌道に乗った我が家は、非常に順調な方だと思っています。

最初の9ヶ月間は第一次産業者として働き、その後起業し、移住してから2年半で中古の家を購入、そして、今に至ります。

僕のブログを見て、年に数件ほど移住の相談を受けます。

南伊豆は子育てをしていくには、非常に素晴らしい環境が揃っています。

そして、自然が大好きな人たちには、かなり高いポテンシャルを持っている場所であることも間違いありません。

渋滞もありません。温泉があります。畑もあれば、田んぼもあって、交渉次第で無料で借りることができますし、土地の値段に関しても湘南の1/10以下ですから、35年ローンなどを組まなくても中古物件なら購入することができます。

しかし、問題は「仕事が無い」ということです。

ハローワークで探す限りでは、第一次産業(農業、漁業、林業)、宿泊施設、観光施設、レストラン、病院、老人ホームなどくらいです。

つまり、家族5人を養い、子ども3人を仮に大学まで行かせるほどの稼ぎをこの地で得るには、起業する他無いというのが持論です。

ですが、その起業を、仕事が無いこの地で、果たしてどれだけの人ができるのか?

成果が出るまで、貯金を削り続けることができるのか?

それまで、応援してくれる人がどれだけいるのか?

そこまでの情熱はあるのか?

この辺りの本氣具合で、その地に住み続けられるのか? or それとも実家、もしくは都内へ戻るのか?・・・というのが決まってきます。

こういうサイトを見つけました。

地方(田舎)に移住をする際に、様々な助成をしてくれるということが事細かく掲載されているサイトです。

こういう制度を利用して、助成期間の間で体力を付け、そこから勝負する・・・そういう方法も一つの賢い手段だと思います。

ですが、どうかな???「苦労は買ってでもしろ」という言葉もありますし、僕もあの時のがむしゃらな時があったから今があるとも思っていますし、「一寸先は闇」ですから、また、いつ振り出しに戻るかも分かりません。そこで踏ん張れるか否かの力というのも非常に大切です。

そういうことも含め、地域に根差す丁寧な人間関係の構築とその土地のペース配分というものにもしっかりとアンテナを立てて生活をしていくことも、非常に重要なポイントだと思っています。

3年半、この南伊豆に暮らしてみて分かることは、日本の地方は本当に素晴らしいポテンシャルを持った場所であり、子育てには最適な場所であるということです。

さぁ、迷っている人、動き出しますか?

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