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健康知識

本物の「マイナスイオン」を知る!

除菌・抗菌が当たり前になっている今、空気中の環境を整えるマイナスイオンの重要性は高くなっています。また、同時にいろんな情報が交錯する中で、私たちが正しい知識を身につけることが大事です。

マイナスイオンを正しく広めるために

日本には正しいマイナスイオンの測定と普及のための、企業への相談窓口があります。もともとマイナスイオンは日本で生まれた産業ということもあり、世界でも唯一それを担っているのが、日本機能性イオン協会です。

マイナスイオンを謳う商品は市場に多く出回り、私たち消費者も「何となく健康によさそう」だという認識があります。しかし中には、表示されているマイナスイオンの量を偽っている商品もあります。測定器の規格が統一されず、マイナスイオン発生器の機能差も相まって一時はマイナスイオンを「偽化学だ」と批判する声もあがりました。日本機能性イオン協会は「マイナスイオンを正しく測定するために、測定器のJIS化を目指そう」と2002年に設立。その3年後、目指していたJIS制定が実現しました。

そもそもマイナスイオンって何?

マイナスイオンとは、原子核の中にある負の電子のことを指します。自然界ではマイナスイオンもプラスイオンも同数存在しますが、プラスイオンは大きくて重たいため、森林や滝といった場所では地面に落ち、結果マイナスイオンが空気中に多く発生しているのです。

では実際に、マイナスイオンの影響はどのようなものなのでしょうか。プラスイオンを多く摂りすぎると、カラダを酸化させてしまいさまざまな病気を引き起こしやすくなります。マイナスイオンは活性酸素を無毒化するとされ、特に都市部にいる人は偏りすぎたカラダの状態を整えることができます。

またマイナスイオンが空気中に増えると、チリやほこり、ダニの除去やたばこの煙やにおいの分解といった空気清浄効果があると言われ、空気清浄機やエアコンといった家電製品にも活用されています。目に見えない菌やウイルスの除去は、カラダの健康にも効果があるのではないかと期待されています。

マイナスイオンの量は操作できる?

測定器にJIS規格が設けられましたが、もう一つクリアしなければならないポイントがあります。自社測定です。いくらJIS規格の測定器を使用しても、測定器と0cmの距離で測るものと50cmで測るものとでは、数値が異なります。「マイナスイオン2万個」と表記されていても、実際に日本機能性イオン協会で測ってみると7千個ということも…。また海外では「億」という数値を目にすることもありますが、日本では測定できるマイナスイオンの上限が2千万個。こうしたことから、JIS規格測定を行っている第3機関で、公正に、公平に測ることが求められています。

食生活の乱れや環境によってプラスイオンが多くなっているカラダを、あるべき姿に戻していくことが大切です。そのためには、自然の中に入って生活するのが理想ですが、都市部にいる人たちは難しいため、マイナスイオンが発生するものを身につけたり、部屋に置いたりと環境を整えることで自分を整えていきましょう。

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