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健康知識

本物の「西洋医学」を知る

西洋医学とは?

臨床データのような科学的根拠に基づく医療(EBM:Evidence based medicine)を重視し、目に見えるものを評価する西洋医学は日本の医療に根付き、診断技術、治療技術は世界一といわれています。しかし一方で、食生活や環境など患者のバックグラウンドや、症状がでていない病気、心の状態などの目に見えないものに対しては対処ができないという落とし穴もあります。

医師の仕事は病気を治すこと。これはプロとして当たり前のことです。しかしこれと同じくらい大切なのが、病気にならないようにすることです。今の時代、眼科や皮膚科、心療内科などの専門医が増える中、からだ全体を診られる医師は減っています。一口に癌になったといっても、癌患者は他にも糖尿病、高血圧症などさまざまな病気も抱えていることが多く、全体を管理しなければいけない状態です。

この『全体を診て患者の心身を整える』ということは、西洋医学だけでは難しいといえます。

癌は予防できる病気

日本とアメリカを比較したとき、癌での死亡率はどちらの方が高いと思いますか?日本は実にアメリカの1.6倍も死亡率が高いのです。アメリカは1991年をピークに死亡率が減少している中、日本は増加の一途を辿っています。一体何が違うのでしょうか。それは治療方法にあります。

日本は予防医療や原因治療をしていないという点が挙げられます。西洋医学のみに頼るのではなく、海外では補完治療も行われています。また、患者自身が病気の予防をしているケースも海外の方が高いのです。日ごろから学び、準備をし、自分自身を知り、責任を持って行動すること。自分のからだを他人任せにせず、予防できる人が増えることは、願いでもあります。

糖分は本当にからだに悪いの?

病気を予防しようとしても、現代は生活環境がどんどん悪化しています。子どもが大好きなメロンパンには78g、コーラには56g糖が含まれています。実はこの糖の存在が私たちのからだに大きな負担を与えています。

体重50㎏の場合、空腹時の血中には約4.5gの糖が含まれます。血中に4.5gしか存在しないにも関わらず、私たちは食べ物からその100倍ともいえる糖を摂取しているのです。この摂取した糖は血中にいきわたり、さまざまな細胞の中にいきます。血糖値が下がるのは細胞の中に入るからで、糖の量は変わりません。

では糖が細胞に入るとどうなるのか。細胞が糖化して固くなってしまうのです。血糖値が上がらないからといって糖はとっていいというわけではなく、糖は基本的にはとらないほうがいいのです。

糖をエネルギーに変えるミトコンドリア

ミトコンドリアは60兆ある細胞ひとつに対し、1000の数いるといわれています。実に体重の10%の割合です。このミトコンドリアが担う役割はからだにとっても重要です。

ミトコンドリアは酸素と糖が結合することで「二酸化炭素」と「水」、そして「エネルギー」を作り出します。エネルギーは熱を生産するため、新陳代謝を促進し、機能不全の細胞を自滅させる働きがあります。また人間は体内の水分量が70%ほど必要といわれていますが、これをつくる役割も担います。

では、体内でエネルギーが生産できなくなると、どんなことが起こるのでしょう。まず熱を作り出せないため、体温が下がります。糖化がすすみ細胞が働かなくなると、病気にもかかりやすくなります。エネルギーが必要な脳や心臓に異常をきたす、ミトコンドリア病になる恐れもあります。私たちはミトコンドリアがいることで食事をとるだけで体温を保ち、いらない水分を尿として排出し、細胞を若々しく保つことが出来ているのです。

健康に生きる上で必要なトカゲのしっぽ

トカゲはしっぽを切られても、少し経つとしっぽは自然と生えてきます。私たちも同じように、切っても自然と再生される部分があります。髪や爪、そして肝臓です。それを支えているのは、幹細胞という存在です。

人間は受精卵が細胞分裂を起こし、さまざまな細胞が形になって生まれてきます。その大元の細胞を幹細胞と呼びます。

例えば、私たちは生きているだけで垢がでます。これは幹細胞が《幹細胞》と《他の細胞に変化する細胞》に分かれ、この《他の細胞に変化する細胞》が死滅した皮膚細胞に変わって新たな皮膚細胞に変化することで、死滅した皮膚細胞が垢となって外にでるわけです。細胞分裂の限界は30~50回程度ですが、幹細胞はその限りではありません。理論上幹細胞は死滅しないといわれているのです。

幹細胞はこのように、細胞を新たに生み出し供給することができます。現在は、再生医療に役立てられるのではないかと注目を集め、研究が進められています。この研究が進めば、根幹治療の可能性に繋がるかもしれません。

しあわせに人生を過ごすために

健全に楽しく生活するために必要なことは、健康でいること、お金があること、友人・仲間がいること、保険や資産があること、生きがいがあること、仕事や趣味があること…など全ての要素が必要です。

しかし、現代を生きる私たちは健康が当たり前だと思っていたり、自分のからだなのに他人任せにしてしまっていたり、情報に惑わされ、いざというときの準備ができていなかったりと、まるで他人事のように自分の健康を管理しています。

死ぬまで健康に生きたいのであれば、自分で整えることが大切。あくまで医師はサポート側です。相談できる個人医をつくり、生活の中に必要なものを取り入れ、自分のからだを整えていくことが私たちにできる第一歩です。そして行動を起こしたら、それを続けましょう。

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