オール開発者の真面目なコラム(その1/3)!

はじめまして。有限会社がんこ本舗の代表取締役 兼 研究員の 木村”きむちん”正宏です。

今でこそ食に関する執着は取れましたが、生まれつき?お魚が一番の好物である私の研究は「海をまもる」ことでした。

中でも、困難を極める海洋タンカーの事故における漂着油の処理研究は、とてもやり甲斐のあるものでした。海岸線の砂上に広がるオイルライン、磯における凸凹した岩肌に海苔のように張り付いたオイル、玉砂利の下に潜り込んだ重油塊。

気温によって粘度の変わるオイルは、ある意味、海上よりも処理が難解です。

しかし、〔川であれ、湖であれ、海であれ〕水の存在を介して付着したものを剥がし、水中に移動させ分解する過程は、衣類の洗濯や食器洗いの工程とほぼ同じです。結果、洗剤製造メーカーになって20年の歳月が経ちました。

製造メーカーになる10年前の1990年頃には、グリーンコンシューマリズムというひとつの潮流が生まれておりました。消費者自らがモノを購入する時に、性能・安全・価格に加えて「環境に優しい」ものを選ぼうという流れです。

見方を変えれば消費者も、環境汚染の加担者ではないか?と、原点に立ち返り、慎重にモノ選びをしながら、より自然にダメージを与えない賢い選択をする解決策を探す道のりの始まりでした。わたしが油膜処理技術の研究に没頭していったのは、1997年です。

汚染の総ては水の循環の中に顕れる ― わたし達の経済活動や暮らし方の結果で、川が汚れ、川が汚れると海が汚れ、やがて汚れが水蒸気となり、雨や雪に混ざって落ちてくる。そしてわたし達や動物も植物もそれを飲む。Water Foot Print ウォーターフットプリント ― 水の履歴を汚したのは誰???

海での最大汚染は、油田からの原油漏出やタンカー事故によるオイル流出です。その油を細分化し、水のベールで完全に包むことにより、水中に棲む一般微生物群が分解出来るようにすることで、結果的に「油」を「水と炭酸ガス」に変える技術の誕生でした!

続きの(その2/3)はこちら

月別アーカイブ

検索

ショップ情報