ファスティング後の食生活

せっかくファスティングをして身体を整えても、その後の食生活が不規則になってしまっては、もったいない! 日々の食生活を見直して、健康をキープしていきましょう。

心から「おいしい!」と思えるものを食べよう

ファスティングでリセットされた身体は、感覚的にも敏感になり、味覚もリセットされて研ぎすまされます。それまでちょうどよいと思っていた味つけが濃いと感じ、化学調味料やファストフードをおいしいと感じなくなることもあるかもしれません。

本来の味覚を取り戻したときこそ、食生活を見直すよいチャンスです。食品添加物の含まれた加工食品はできるだけ遠ざけ、身体が本当においしいと感じるものを選びましょう。

身体をつくる「五大栄養素」

健康的な献立を考えるうえで知っておきたいのは、私たちが生きていくのに欠かせない栄養素です。それは、たんぱく質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラルで、「五大栄養素」と呼ばれています。

これらをバランスよく摂ることで身体の機能が充分に働きます。では、これらの栄養素はそれぞれどのような働きをするのでしょうか。

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まず、たんぱく質は、筋肉や臓器、皮膚や毛髪、血液などをつくる主要成分で、エネルギー源となることもあります。たんぱく質は、体内に摂り入れられると消化酵素の働きでアミノ酸に分解され、肝臓を通じて各組織に送られ、それぞれの組織に必要な形につくり変えられます。

たんぱく質を豊富に含む食品には、肉や魚、卵や大豆製品などがあります。健康のためには、肉はできるだけ成長ホルモン剤や抗生物質を飼料としていないもの、卵も有精卵や平飼いのものなど、化学物質を用いず、安全に配慮して育てられたものを食べましょう。

次に脂質は、主にエネルギー源となるものです。脂質は脂肪を連想させ、マイナスのイメージもありますが、私たちの身体をつくっている100兆個の細胞のひとつひとつの膜や、脳の半分以上も脂質でできています。

脂質は、血液やホルモンなどをつくり、脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きもしています。食事では、化学変化した不自然な油ではなく、質のよい油を摂ることが大事です。

そして糖類は、単糖類、少糖類、多糖類に分けられます。単糖類はそれ以上に分解できない糖類で、ブドウ糖や果糖などです。少糖類は単糖類が2つ以上結合したもので、二糖類のショ糖(ブドウ糖+果糖)や麦芽糖(ブドウ糖+ブドウ糖)なども含まれます。

多糖類には、炭水化物に含まれるでんぷんやグリコーゲンなどがあります。糖類はエネルギー源や、身体をつくる材料です。摂り過ぎはよくありませんが、不足すれば疲労感や集中力の低下を招いてしまいます。

身体によい糖は、はちみつや黒糖、メープルシロップなどのミネラルを含んでいるものです。健康を害する糖は、サトウキビを原料に化学的に精製して不純物を全部取り除いた純粋な砂糖の結晶で、白砂糖といわれるものです。吸収スピードが早く急激に血糖値を上昇させるので、身体に負担がかかり、身体を冷やす作用もあります。

ビタミンは、代謝と関係が深く、さまざまな種類がありますが、身体の中でつくり出すことができないので、新鮮な野菜や果物などによって外から補う必要があります。

ミネラルも代謝と関係が深く、また、私たちの身体のおよそ5%はミネラルで構成されています。生きるために必要な「必須ミネラル」は、カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウムなど16種類ありますが、これらは体内でつくり出すことができないので、食物によって摂る必要があります。

「まごわやさしい」をバランスよく

これらの「五大栄養素」をバランスよく食べるなら、野菜や発酵食品中心の、昔ながらの和食がおすすめ。つまり、たんぱく質、脂質、糖質を土台として、昔からいわれる「まごわやさしい」(13ページ「ファスティングの準備期間」参照)の食材によって、ビタミンやミネラルを充分に摂るのが理想的です。

昔の人は生きるために必要な食の知恵を、長年の経験から自然に身につけていたんですね。旬のもの、その土地で摂れた新鮮なものもいいですね。栄養学だけに頼ると頭でっかちになってしまうので、楽しみなが食べるというのも、健康づくりの大事な要素ではないでしょうか。

身体によい油ってどんな油?

05油にはさまざまな種類があり、身体によい油には、まず「オメガ3」があります。亜麻仁油、しそ油、えごま油や、青魚に含まれる油で、血液をサラサラにしたり脂肪を分解したり、動脈硬化などを防ぐ働きも期待されています。これらは酸化しやすいので新鮮なうちに使い切るのが原則です。

また「オメガ9」はコレステロールを低下させる油で、代表的なのはオリーブ油です。熱に強く酸化しにくいので加熱調理に適しています。

健康に悪影響を及ぼす油は「オメガ6」で、コーン油や紅花油、トランス脂肪酸といわれるマーガリンやショートニングがあります。自然界には存在せず、摂りすぎれば血液をドロドロにしたり細胞を硬くしたりするといわれています。

酵素は補酵素(ビタミン・ミネラル)によってその力を発揮する

006ビタミンやミネラルのなかには、「補酵素」と呼ばれ、酵素と結びついて、酵素を働かせる役割を果たすものがあります。

酵素は主にたんぱく質でできており消化や代謝の働きをしますが、その多くは単体では働くことができず、補酵素と一緒になることで、その役割を充分に果たすことができるのです。

補酵素は主にビタミンB類が中心ですが、海藻や大豆などに含まれるマグネシウム、レバーなどに含まれるコエンザイムQ10、ねぎやセロリなどに含まれるイオウなどのミネラルも補酵素として働きます。

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