「からだと心」についてもっとよく知り、健康づくりをしていきたいもの。
自然でホリスティックな視点を大切に、暮らしの中で手軽にできるセルフケアをご紹介します。
Q. 仕事で1日10時間パソコンを使います。電磁波はからだにどう影響するのでしょうか。
電磁波から身を守る方法を教えてください。
A. 電磁波は不眠やイライラのもと。
休憩や食事のときだけでも、パソコンから離れましょう。
からだの中の電気が人工的な電気に阻害される
1日10時間もパソコンに向かっていれば、頭痛や肩こり、不眠やイライラなどの不調があるのではないでしょうか。私たちのからだは微量な電気信号の流れによって生命を維持しています。
たとえば、心臓の電気的な活動の様子をグラフの形に記録する心電図は、心臓が電気的な力で動いていることを示しているわかりやすい例です。
電磁波はからだに流れる電気信号に影響し、正常な生命活動を妨げてしまいます。私たちの健康はプラスとマイナスのイオンがバランスよくめぐることで維持されていますが、そのバランスが崩れればからだは酸化して免疫力が落ちてしまいます。電磁波や人工物に囲まれているとからだからマイナスイオンが奪われ、プラス状態(さびた酸化状態)になります。
健康のためにはマイナスイオンを増やして元の状態に戻すことが必要ですが、それには森林浴がおすすめです。植物の発するマイナスイオンの効果でからだが還元されてスッキリします。海や温泉、土いじりも効果的です。パソコンから離れて自然の中で過ごす時間を少しでもつくってほしいと思います。
ノートパソコンはできるだけコンセントを抜いて使用して
今、さまざまな健康上のトラブルを抱える人が増えていますが、都市生活では電磁波の他にも食や生活習慣など健康を阻害する要因が多いため、電磁波が健康にどう影響するのかを証明することは困難です。原因がはっきりしない場合は、原因である可能性の高い要素を一つひとつ取り除いていくしかありません。
電磁波の影響を取り除くには、まずそれがどんなものなのかを知っておくといいでしょう。電磁波とは、電場と磁場の変化によって形成される波動で、周波数が高くなるほど遠くに伝わる性質が強くなります。電場は電気が流れているもの(コンセントに繋がっている電化製品)の周辺に発生し、磁場は電圧のかかっているもの(電源がオンになっている電化製品)の周辺に発生します。
電磁波から身を守るには、電場、磁場の発生している場所から距離を置くことが基本対策です。スマホで電話をする際にはイヤホンを使い、新幹線に乗る際には通路側に座って壁から離れるのも対策となります。
ノートパソコンはコンセントに繋げずに使用すれば電場の影響を受けずに済みます。電気をアースする専用機器も販売されているので、利用してもいいと思います。長時間パソコンを使うなら休憩や食事のときだけでもパソコンから離れて一度リセットを。可能なら自然の近くで、マイナスイオンを取り込みましょう。
室内では電気や電源からできるだけ離れて過ごす
住まいやオフィスでは常に電化製品や壁の中の電線に囲まれてしまいますが、電化製品からできるだけ離れ、壁からも距離を置いて過ごしたほうがいいでしょう。
とくに木造建築の2階は床に電線が張り巡らされ、木は電気を通しやすいため電磁波の影響が強くなります。子どもは床に近い場所で遊ぶので要注意です。新築するときはしっかり電磁波対策を行いたいですね。
電磁波は健康によくないものですが、私たちは電化製品の恩恵なくして生きられません。スマホは気軽に人と連絡ができて便利ですし、パソコンがなければ仕事もできません。大事なのはそれらを悪として排除するのではなく、リスクを知った上で賢く利用することです。
からだの変化にもっと目を向け、道具に支配される生活から道具を健康的に利用する生活にシフトしていきたいですね。